今回は、2019年の春アニメ「賢者の孫」の続編である2期の制作可能性をビジネス的な観点で分析していきます。
アニメの続編は円盤売上が5,000枚以上が基準と言われておりますが、近年はアニメ化の手法が多角化しており、円盤売上だけが基準ではありません。
原作ストック、円盤売上、制作会社の状況、動画配信サービスでの実績、原作売上などから多角的に分析していきます。
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アニメ「賢者の孫」とは
原作:吉岡 剛（ファミ通文庫「賢者の孫」/ KADOKAWA刊）
ジャンル：異世界,バトル,ファンタジー、主人公最強系
アニメーション制作：SILVER LINK.
放送期間：1期:2019年4月~6月
「賢者の孫」とは、吉岡 剛さんが手がけるラノベが原作のアニメ作品です。
出典:dアニメストア
賢者の孫で規格外の魔法の力を持つ主人公のシンが活躍する主人公つええ系作品ですね。
主人公最強作品ですので、バトルシーンや魔法のシーンは圧巻の迫力ですね。
他のアニメの魔法が可愛く見えるくらい「賢者の孫」の魔法シーンは大迫力です。
また、規格外の強さを持つものの、常識が無い主人公が仲間たちと一緒に人間として成長していく姿が魅力です。
そんな「賢者の孫」は続編可能性はあるんでしょうか！？見ていきましょう。
「賢者の孫」の作品データと実績
では、作品データと実績を見ながら続編である2期の可能性を分析していきましょう。
原作のストック
出典:KADOKAWABOOKS
原作は2020年8月現在、全14巻(本作10巻+外伝3巻)が発行されており、現在も連載中の作品です。
1期は原作の3巻までをアニメ化しております。
アニメ2期を制作するにあたる原作ストックは充分に足りている状況です。
原作ストックが無いから続編が制作できないなんてことは無さそうですね。
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円盤（Blu-ray＆DVD）の売上データ
出典:アニメ公式サイト
「賢者の孫」の円盤の売上は
最も枚数が売れるという1巻が890枚です。
アニメの続編制作を決める一つの基準が5,000枚ですので、厳しい状況ですね。。
全体的に2019年の春アニメは円盤の売上が不調の作品が多かったです。
数字だけを見ると続編は厳しいですが、アニメ制作については、円盤売上以外にも原作の売上や動画配信サービスの出資、制作企業の状況などによって変わってくるので、他のデータを見ていきましょう。
原作(ライトノベル+漫画)の売上
「賢者の孫」の原作の推定発行部数は2020年1月現在で300万部程度です。
ラノベ作品の中では売れている部類に入ります。
また、「賢者の孫」は小説が漫画化されたコミカライズ作品も出ており、ジャンプ漫画以上に売上を上げる人気漫画です。
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■コミックス推定累計販売
97,063部 賢者の孫5巻
94,444部 ぼくたちは勉強ができない4巻
86,095部 Ｄｒ．ＳＴＯＮＥ3巻
48,405部 火ノ丸相撲17巻
40,501部 遊☆戯☆王ＡＲＣ－Ｖ4巻
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ラノベ、漫画の発行部数を見るとファンはかなり多いので、原作売上の観点では続編可能性は充分にあります。
アニメ制作会社「SILVER LINK.」の制作状況
2期も制作するとなればSILVER LINK.になる可能性が高いので、制作状況を見ていきます。
▼直近の作品一覧
出典:SILVER LINK.公式
2016年以降、毎月5〜6作のアニメを作っておりますが、特に直近は目立ってヒットしている作品は無く、
「プリズマ☆イリヤ」が代表作でありヒット作に位置します。
そんなプリズマ☆イリヤですが、プリズマイリヤ続編可能性についての記事で紹介したように、原作ストックが枯渇している状況で直近のアニメ制作は難しい状況です。
そうなると、アニメ制作会社としては他の作品を作らないと人件費が赤字になるので原作が非常に売れている「賢者の孫」を手がける可能性は少なからずあると思います。
一方で、アニメ化にあたり賢者の孫と強豪になるのが「デスマーチからはじまる異世界狂想曲(デスマ)」です。
「デスマ」続編予想の記事で紹介しましたように、同じSILVER LINK.社が制作したアニメで、
原作売上は320万部で同等。円盤は1,800枚と賢者の孫よりも売れています。
どちらも5,000枚には程遠い数値ですが、続編制作の強豪になり得る作品です。
作品のファンの多さや原作の売上、アニメ化後の伸び率などが勝負の決めてになるかと思います。
動画配信サービスでの配信状況
「賢者の孫」を配信しているメジャーどころの動画配信サービスは、
・U-NEXT
・Amazon prime video
・dアニメストア
・Netflix
・hulu
などが挙げられます。メジャーな動画配信サービス全てで配信がされています。
dアニメストアの作品お気に入り登録数も94,283と、ランキングにも名を連ねる実績になっております。
※ご参考までに、現在4期までアニメ化されている「プリズマ イリヤ」のお気に入り登録数が3万です。
続編が決まっている作品よりも視聴者数は3倍も多いので、動画配信会社が出資をするという可能性はありえます。
「賢者の孫」2期(続編)の可能性
さて、これらの情報から、アニメ2期の可能性を考えると、
30%！(2パターンの可能性があり)
まず続編が見込まれる理由として、
・原作の固定ファンが多く、動画配信サービスでも高い人気を誇っている
・制作会社のSILVER LINK.が手がける作品の中では人気の部類に入るので、制作決定する可能性がある
です。
続編が見込まれない理由としては、
・円盤売上が1,000部にも到達しておらず、続編の制作基準である5,000枚に到達していない。
ことが挙げられます。
円盤売上は厳しいですが、大きく2つの方式でのアニメ化の可能性をこの後ご説明します。
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続編の制作が可能になる2つのパターン
①NetflixやAmazonなどの動画配信企業が出資をしてアニメを制作するパターン
Netlixでは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、「7SEEDS」など、Amazonでは「クレヨンしんちゃん外伝」などが挙げられます。
上記で挙げた作品は独占配信などの権利を得るために、動画配信会社が制作費に多額の出資を行います。
こうした動画配信事業者が、自社サービスのユーザーを獲得し、収益を上げるために「賢者の孫」への出資を決めた場合、続編を制作することができます。
300万部の原作発行部数や、dアニメストアのお気に入り数を見ると、他作品と比較して人気が高いので、動画配信事業者が新規ユーザーを取り込む目的として出資をする可能性は充分にあります。
②SILVER LINK.が続編を手がける
SILVER LINK.は現在主力作品の「プリズマ イリヤ」が原作ストックの枯渇により、続編を制作できない状況が続いています。
一方でその他の制作作品は売れておりませんので、原作が強い「賢者の孫」を制作し少しでも会社の売上を積もうと考える可能性が充分にあります。
賢者の孫のテレビアニメ2期(続編)予想まとめ
賢者の孫の第2期が制作される30%と考えられます。
先ほどご説明した
・動画配信企業による出資による制作
・制作会社の経営方針としての制作
などが行われれば、続編の可能性はあるかと思います。
私自身すごく好きな作品ですので、１ファンとして続編を期待しております。
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次にどのアニメを見ようか迷っている方はこちらを参考にしてみてください^^
『賢者の孫が好きな人にオススメの異世界転生アニメ記事』はこちら
以上です。
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