今回は、私も大好きなアニメ「マギ」の続編である3期の制作可能性をビジネス的な観点で分析していきます。
アニメの続編は円盤売上が5,000枚以上が基準と言われておりますが、近年はアニメ化の手法が多角化しており、円盤売上だけが基準ではありません。
原作ストック、円盤売上、制作会社の状況、動画配信サービスでの実績、原作売上などから多角的に分析していきます。
私自身、アニメの版権獲得の部署でアニメ化やゲーム化の交渉に携わっていたので、リアルな知見を元に確かな考察をお伝えできるかと思います。
後半では、2期の続きを原作漫画で無料で見る方法も解説します。
アニメ「マギ」とは
原作:大高忍(「週間少年サンデー」連載)
ジャンル:ファンタジー、冒険
アニメーション制作:A-1 Pictures
放送期間:
-1期:2012年10月~2013年3月
-2期:2013年10月~2014年3月
-外伝アニメ:2016年4月~7月
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マギとは、大高忍氏原作で、「週間少年サンデー」で連載している漫画が原作の作品です。アニメは現在2期まで放送されている人気アニメの1つです。
2期はアラジン回でしたね!かなり無双していてバトルシーンは爽快でしたね。
後半からは戦いが激化し、シリアスで過激な戦闘シーンが多かったですが、その分大迫力の盛り上がりでしたね。
それでは、早速マギ 3期の続編可能性を見ていきます。
「マギ」の作品データと実績
では、作品データと実績を見ながら続編である3期の可能性を分析していきましょう。
原作のストック
原作は2019年9月現在、37巻まで出ており、完結済みの作品です。
マギ1期は原作漫画の内1~12巻をアニメ化
マギ2期は原作漫画の13-20巻をアニメ化
しております。
残りの原作ストックは2クール以上余裕がありますので、全く問題ありませんね。
円盤(Blu-ray&DVD)の売上データ
マギの円盤の売上は
【1期】
-1巻:16,908枚
-平均:7,120枚
【2期】
-1巻:5,288枚
-平均2,632枚
シリーズもののアニメあるあるですが、2期で円盤売上が大きく右肩下がりになっておりますね。
2期は最初の1巻以外はアニメの続編を制作する基準である5,000部に到達しておりません。
この売上枚数だと、3期はかなり厳しい可能性が高いですね。。。
原作漫画の売上
マギの原作漫画の推定発行部数は全37巻で累計発行部数は1,500万部程度。
歴代の漫画売り上げでもTOP150に入る売上です。
原作の強さは申し分ないですね。
アニメ制作会社「A-1 Pictures」の制作状況
マギのアニメ制作会社A-1 Picturesの直近の制作作品は下記です。
2016年以降、毎月5〜6作のアニメを作っております。
一方で、デスマーチからはじまる異世界狂想曲、すのはら荘の管理人さんなど円盤の売上が極めて低い作品が多く、SAOシリーズを除くとヒットアニメはここ数年は少ないです。
3期も制作するとなればA-1 Picturesになるため、直近不調が続いている中で、原作がとにかく強いマギの3期の制作を受けることは企業としても充分に考えられます。
動画配信サービスでの配信状況
「マギ」を配信しているメジャーどころの動画配信サービスは、
・Amazon prime video(有料レンタル)
・dアニメストア
・U-NEXT
・Netflix
などが挙げられます。メジャーな動画配信サービス全てで配信がされております。
dアニメストアの作品お気に入り登録数も32,028と、比較的高い実績になっております。
マギ アニメ3期(続編)の可能性
さて、これらの情報から、マギのアニメ3期の可能性を考えると、
30%!(可能性はかなり低いです)
3期の可能性が低い理由として、
・円盤売上が2期で大きく下がっており、制作委員会が赤字の可能性が高い
・赤字のアニメの続編を作ることは営利企業である限りまず無い
・連載が終了して2年経っているため、ファン離れが加速し、旬が過ぎた作品と評される可能性が高い
ことが挙げられます。
続編が見込まれる可能性としては、
・動画配信事業社が出資をしてマギの3期を作る
ことが挙げられます。
NetflixやAmazon Prime が独占配信などを条件に出資するケースですね。
マギのテレビアニメ3期(続編)予想まとめ
アニメマギの第3期が制作される可能性はとても低いと考えられます。
連載が終了して時間が経っているのと、2期の円盤売上が低いことが大きな要因ですね。。
私自身すごく好きな作品ですので、1ファンとして少ない可能性ですが、3期を願っております。
以上です。

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